インフルエンザワクチンの接種について
〈インフルエンザ予防接種の有効性〉
    インフルエンザ予防接撞の有効性は世界的にも認められています。我が国においても高齢者の発病防止や特に重症化防止に有効であることが確認されています。 
  65歳以上の高齢者に対して行った調査では、予防接種を受けないでインフルエンザにかかった人の34%〜55%は、予防接種を受けていればインフルエンザにかからずに済んだこと、また予防接種を受けないでインフルエンザにかかって死亡した人の82%は、予防接種を受けていれば死亡せずに済んだことが報告されています。
〈インフルエンザ予防接種の副反応〉
    予防接種の注射の跡が、赤みを帯びたり、はれたり、痛んだりすることがありますが、通常2〜3日のうちに治ります。また、僅かながら熱が出たり、寒気がしたり、頭痛、全身のだるさなどがみられることもありますが、通常2〜3日のうちに治ります。また、接種後数日から2週間以内に発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害の症状が現れる等の報告があります。
  非常にまれですが、ショックやじんましん、呼吸困難などがあらわれることがあります。
〈接種を受けることができない人(接種不適当者)〉
 
  1. 明らかな発熱を呈している人
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
  3. 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな人
  4. 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが、不適当な状態にある人
  「アナフィラキシー」とは通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。
〈次の方は、接種を受けるにあたり医師とご相談ください。(接種要注意者)〉
    健康状態及び体質を勘案し、次のいずれかに該当すると認められる場合には、注意して接種しなければいけません。
  1. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患及び発育障害等の基礎疾患を有することが明らかな人
  2. 前回の予防接種で2日以内に発熱のみられた者または全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある人
  3. 過去にけいれんの既往のある人
  4. 過去に免疫不全の診断がなされている人
  5. 本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある人
〈インフルエンザ予防接種後の注意〉
 
  1. 予防接種を受けた日は、過激な運動を避けてください。
  2. 予防接種をうけた部位が赤くなったり、痛んだり、軽い発熱などが起きることがあります。しかし、局所の異常反応や体調の変化が生じた場合には速やかに医師の診察を受けてください。

 不明な点がございましたら熊本市保健所感染症対策課へご連絡ください。
 熊本市中央区大江5-1-1 Tel:364−3185